Visual Studio 2017 on Boost 1.63.0

Visual Studio 2017がリリースされたのでビルド試してみました。
フォルダ構成が変わったり、インストール先がレジストリに書き込まれなくなったり、いろいろ変わっていてBBv2のコンパイラ自動検出が上手く動きません。
とりあえず、user-config.jamで

local vc15dir = C:\\Program\ Files\ (x86)\\Microsoft\ Visual\ Studio\\2017\\Professional\\VC ;
using msvc
    :
    15.0
    :
    <setup-amd64>$(vc15dir)\\Auxiliary\\Build\\vcvars64.bat
    <setup-i386>$(vc15dir)\\Auxiliary\\Build\\vcvarsamd64_x86.bat
    <setup-arm>$(vc15dir)\\Auxiliary\\Build\\vcvarsamd64_arm.bat
    ;
using msvc ;

ならいけそうです。既定のインストール先でもエディションでパスが変わるので注意。

あとオートリンクのバージョンが合わないので、BOOST_ALL_NO_LIB=1でビルドしないと駄目です。
cl.exeの製品バージョンはプロパティ見るかぎり14.1っぽいんだけど、15.0でいいのかなぁ。
Boostの最新コードでも15.0で対応が進んでいる模様。


(03/21 追記)
その後「14.10」になって、接尾辞も「vc1410」になった挙句、結局「14.1」と「vc141」に落ち着きそうな感じ。


(04/20 追記)
Boost 1.64.0 で「14.1」で使えるようになりました。
「primary test compiler」でなく、「additional test compiler」ということでまだ試験的サポートのようです。
user-config.jamも

using msvc ;

だけでOK。

%TEMP%\b2_msvc_15.0_vcvarsall_amd64.cmd
%TEMP%\b2_msvc_15.0_vcvarsall_x86.cmd
%TEMP%\b2_msvc_15.0_vcvarsall_x86_arm.cmd

は将来のリリースでトラブらないように消しておいた方が安全。